さとうみつろう「神さまとのおしゃべり」はまぁまぁ笑えるスピリチュアルだった

さとうみつろう
このサイトの記事内には広告が含まれています。

おしゃぶり?いやいや神様とのおしゃべりだから。笑えるスピリチュアルというだけあって、まぁまぁ笑えるスピリチュアルでしたよ。この本。

スピリチュアルってーと、なんていうのか胡散臭いイメージとかあると思うんだけど。ってかそれはたぶんその通りで。

それこそ一つの宗教的なものであるのは間違いない。言ってしまえば宗教なんてのは考え方の一つでしかないし、思想ってのはそういうもんだし。

だからまぁ、オカルティックなものでもなくって。べつにあんたとんでもないものを持ってきたね……とかいちいち言ってるわけでもない。

要するに宇宙の法則だとか、あからさまに胡散臭い言葉を省いて考えれば、まぁ納得できるものというか。

思考法の一つとして受け取れば、スピリチュアルってのはなかなか有用なものだと思うのよね。

そういう意味では、このまぁまぁ笑えるスピリチュアルもとい、笑えるスピリチュアル神様とのおしゃべり-あなたの常識は、誰かの非常識-は使える本になっているんだと思う。

ただ楽しんで読んでもいいんだけどね、わたしはわたしでこの本から受け取ったことをひとつ要約していこうと思う。

ameblo.jp

あらすじ。Amazonより。

待ってました!ネットで話題騒然の大人気自己啓発系ブログ『笑えるスピリチュアル』のさとうみつろう氏による初著書がついに発売!
「対人関係」、「お金」、「仕事」など、あなたの人生観を180°ぐるりと変える、魔法のような実用エンタメ小説。
「幸せになりたいんじゃろ? だったら、叶えてやるよ」
ダメダメサラリーマンだった主人公は、ある日突然おしゃべりな神さまと出会った。
「自分で自分の背中は押せないんじゃ」「宝くじに当たったら、絶対に隠しちゃダメじゃ」「嫌な上司はあなたのトラウマを代弁してるんじゃ」……
過激な神さまの教えを聞いているうちに、主人公の人生は劇的に変化し「あっという間に幸せになれる授業」は終了した。
そして次はいよいよ、あなたの番だ!これまでのどんな教えより“速く、深く”あなたの人生を変えることだろう。
さぁ、思い通りの人生をたぐり寄せなさい。そのロープの端は今、あなたの目の前に伸びている。

スポンサーリンク

スピリチュアルってのは当たり前のことに理屈をつけているだけのもの

ちなみに先に言っておくと、わたしはあんまりスピリチュアルってのはあんまり好きではない。というのも、スピリチュアルって当たり前のことにわけのわからない宇宙の法則だとかって理論をつけているだけなんだよな、結局のところ。

ぶっちゃけさ、スピリチュアルの考え方って宇宙の法則だとアホっぽいこと言わないほうがいいと思うんだ。胡散臭さを増長させているだけだから。

さらに言うなら、宇宙ってのは科学的なものであるし、法則なんてのは全然解明されていない。宇宙でなら無から有が生まれる、それくらいにわけのわからないものが宇宙だし、だからこそ人は宇宙に憧れるんだ。

だからさー、軽々しく宇宙の法則だとか言ってほしくないんだよね。宇宙は科学の力で解明されていくものだし、だからこそおもしろいんだから。

なんで、ばっさり切り捨てるとわたしはスピリチュアルってのは嫌い。まぁそれほど勉強してもないんだけど。知らねーくせに言うなよ!とか思うかもしれないけど、それこそ知ったこっちゃないから。ごめんね。

とはいえね、スピリチュアルの考え方自体は否定しない。ってかそのとおりだと思うから。そういう意味での当たり前ね。

スピリチュアルの考え方は究極の自己責任論

宇宙の法則だとか量子力学的ななんちゃらだとかそれらしい理屈をつけてはいるものの、思考としてのスピリチュアルってのは要は自己責任論だということ。

信じる者は救われるというように、自分に対して起きる現象はすべて自分の望んだものだという考えが根底にある。自分におよそ想像もつかないようなことは、自分には決してふりかかることはないんだっていうことね。

これって量子力学的にいう観測者効果的な感じでもあって、たしかに科学的な考え方でもあるんだなーと。

自己責任って言葉を人に責任を押し付けるために使う人って結構いて、そのせいもあってこの自己責任って言葉は嫌いなんだけど。それを噛み砕いてわかりやすくしているスピリチュアルの考え方ってのはたしかに合理的なんだよなって思う。

れこそひとつの学問に近いものだと思う。スピリチュアルって。思考の体系の一つというか。

まぁ、学問も宗教もすべて洗脳の一種だってのはそのとおりだし、そう考えると怪しいかどうかってのはそもそもどうでもいいことなのかなともおもっちゃうけど。

自己責任の考え方は生きるうえで楽になれる

これ結構わかってない人が多いんだけど、物事の結果はすべて自分に責任があるっておもってるほうが生きていくうえではすっげー楽なんだよね。

要はさ、自分以外の者に対して干渉できることってほんとに限られているから、例えばあの人が協力してくれなかったからうまくいかなかった!なんて言ってたって解決方法なんてなかなかみつからないわけよ。

これを自己責任と捉えて、自分はどうすればよかったかって考えたほうがはるかに建設的だし、簡単でもある。協力が得られなかったなら得られなかったで、じゃあどうすればうまくいったのかって考えるほうがいい。

スピリチュアルの考え方の根底にあるのは自己責任論であって、それはたしかに有用で合理的なものであるから支持されているんだろうなって思う。

まぁそれこそ当たり前っちゃ当たり前の話なんだけどね。それこそ理系の考え方。信じられるのは論理と数字のみ!ってね。

ある意味では理系人間とスピリチュアルってのは相性が良いのかもね。こじらせると大変だけど。

つーことでさんざん語ってきたわけだけど、なんかとりとめのない内容になってきてる気もするけれど。

スピリチュアルって全然わかんなーいって人がそれなりに楽しみながら、スピリチュアルの考え方に触れるきっかけになる程度にはいい本なのかなっておもいます。

そういう意味ではこの神さまとのおしゃべりはたしかにおすすめ。単純に読み物としてもね。

それではまたー。