バカリズム「架空OL日記」感想。OLになりきって書かれた狂気のブログを書籍化!

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バカリズムさんは芸人として他とは一線を画すというか、脚本や役者として活動しているだけあってひと味違うなというのはホントによく感じます。

そんなバカリズムさんの半端ない一線を画しっぷりとして紹介したいのが架空OL日記です。もはやある種の狂気の沙汰。

ネタ番組だったり、あるいは司会や役者としてのバカリズムさんしか知らない人にこそぜひこの架空OL日記を読んでいただき、この人のちょっとおかしいところを知ってほしいなーなんて思います。

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架空OL日記あらすじ

バカリズム、OLなりすましブログ文庫版を電子化!

会社のあとに、デパートの化粧品売り場をチェックしたり、しめにラーメン食べて焦ってジムに行くけど、お腹はぼっこりのまま。それが私。

寝坊して遅刻しそうになり、髪はボサボサ、眉だけ描いた緊急メイク状態で電車に乗ったら高校時代のかっこいい先輩にばったり遭遇。なのに、会社に行ったらいつもと同じといわれてしまう。それが私。

ジムで腹筋が割れてスタッフに間違われたりする同僚マキちゃん、いろんな意味で天然すぎる後輩サエちゃんたちとの半笑いな日々。

バカリズムが、OLになりきって書いた伝説のブログ、文庫版を電子化!

Amazon商品説明より

このあらすじだけだとよくわからないのですが、この架空OL日記はもともとバカリズムさんがバカリズムとしてではなく架空のOLとして書いていたブログを書籍にまとめたものです。全二巻。

ブログ上ではバカリズムということは公表せずに、ただ趣味として架空のOLになりきって書いていたものが書籍化されたものなんですよね。

今でこそブログの書籍化というのもそう珍しい話ではありませんが、芸人がひっそりと書いていたブログが書籍化されるというパターンはさすがにそうあるものではないよなーと思います。

架空OL日記のどこが狂気?

この架空OL、基本的にひたすらたわいないことしか書かれていないです。ただ、なんというかすごいリアル感あるんですよね、いやわたしOLじゃないから実際リアルかどうかはわからないんですけども。

ただ、実際のOLのリアルかどうか別としても、自分とはまったく違う存在になりきっていてリアル感を出せるというの凄まじくないですか。

なんならちょっと頭おかしいというか、それこそ狂気ですよこれはまさに。

バカリズムさんが以前付き合っていた女性がモデルになっているそうですが、いくらモデルがいたとしてもなりきってこれだけリアル感が出せるというのはホントにすごい。

これはブログを書いていた日の天候だとかはそのままブログに反映されているようで、ある意味ではまったくの創作というわけでもなく少なからず現実とリンクしている部分があるとかそういった部分がリアル感を出しているのかもしれませんね。

単純に読み物としてもやたらと化粧品買いに行くだとか、ダイエット全然出来てないじゃんとか、ツッコミ所満載でおもしろいですしね。

実際、なりきりブログって内容がしっかりしていると普通におもしろいと思うんですよね。読んでる側からしたらそれが現実なのか創作かどうかなんてのはどうでもよくって、おもしろければそれでいいわけですし。

架空OL日記まさかのドラマ化!?

そんな架空OL日記ですが、趣味で書かれていたブログが書籍化どころかドラマ化までする事態に。

しかも本人脚本でさらには出演までしてしまうという、一切の出し惜しみのなさ。

原作の架空OL日記とはまた違ったストーリーが描かれていますので、原作を読んだ人にこそドラマは観てほしいですね。

いやー、しかしホントにバカリズムさんは才能の塊というか、エンタメとい分野において能力が高すぎるというか。

脚本とかネタを考えるのってめちゃくちゃ緻密なものであると思いますし、一方でIPPONグランプリみたいな閃きが要求されるようなものもしっかりとこなせるという……。

それこそバカリズムさんにしっかりとした小説を書いてほしいなーなんて思いますね、いやだって絶対おもしろいじゃないですかそんなの。

本業芸人ですしなかなか機会もなさそうですけども、個人的にひっそりと期待してみます。それではまたー。