たぶん、親子でお金の話はしておいたほうがいいんですよ。
というのも、うちは母子家庭だったのもあって、まぁお金のない家庭ではありました。
ただ日本人はお金の話をあまりしない傾向があって、子供にお金の話を聴かせるなんてのは特に嫌がるんじゃないのかなと思う。
なので、お金がなかったかどうかなんてのは感覚的にというか、なんとなくわかっていた程度でした。だから変に気を遣う。
健全な家庭を作るために、本当はお金に対する価値観だとか経済状況なんてものは共有しておいたほうがいいんじゃないのかなーっておもう。
でも、そのためには親がお金の知識がないといけないよね。なんてことを思ったので、まだ親になる予定もないけどこんな本を読みました。
この本、タイトルは子供に教えたい~ってなってるけど、そのまま子供に伝えるっていうよりもまずは親が勉強しましょうね~っていう内容になってる。
ってことでちょっとこの本から受け取ったお金に関する知識だとかそういうのをまとめてみます。
お金ってそもそもなんなのか
これ結構大事だとおもう。お金ってものがそもそもなんなのか、それが理解できないでお金を使おうとするからお金に使われちゃうんだろうとおもう。
お金はそもそもなにかの代わりでしかない
お金の基本的な機能は3つ。
- 交換機能
- 蓄積機能
- 増殖機能
こうやって並べれば理解できていなくってもなんとなくわかると思う。
交換機能はいわゆるものを買うということ、お金と商品を交換する。
蓄積機能は貯金・預金できるということ。日本人はこれ好きよね。
そして増殖機能。お金って実は増えていく。例えば、銀行に預けていれば僅かながらの利子がつくのはわかると思う。微々たるものすぎるけど。逆に日本人はこれをあまり実感できていないと思う。
んで、ここで理解しておかないといけないことが一つだけあって、お金ってのは要するに何かの代わりでしかないということ。
つまり、実はお金自体には価値なんてない。モノの価値を表しているだけにしかすぎず、それらは使わないとまったく意味がないってこと。
貯めこんだお金には本当は価値なんてまったく無いんだよね。使うことでようやく価値が出てくる。
だから、貯めておくべきお金が実際どれくらい必要なのかがわからずに、貯めこむ一方でお金を使えないでいると、お金を持っているのに全然豊かになれない。
お金は使ってなんぼです。最低限の貯蓄をして必要なだけ使う。そして残ったものは増やすことに使う。これがお金のベストな運用方法だと思う。
正しいお金の使い方
ここでもう一つ。お金をつかうということ、すなわち交換機能に焦点を当てておきたいと思う。
交換機能としてのお金を考えると、お金ってのは実は投票券みたいなもんじゃないのかなと。
例えばおなかが減った時にどこかでご飯を食べるとする。あんまり美味しくないけど、近場にあるコンビニAで食べるか。あるいは少し味の良いコンビニBで食べるか。例は適当だから深読みしないでね。
別にどっちを選んでもいいんだけど、長いスパンで見ると多く選ばれたほうが残り、選ばれなかったほうが淘汰されていく。
だから、結局お金って投票券なんだよね。お金をつかうことで、どれを残すかということを実は選択している。
意識せずにお金を使って無意識に選ぶか、あるいは考えてどちらを選ぶか。これによって将来的な自分を取り巻く環境というものが変わるかもしれない。
自分が残ってほしいものにお金を使っていくことが正しいお金の使い方なのだと思う。それが報われるかどうかはまた別の話なんだけどね。
お金との適切な距離の保ち方
お金なんてのは言うまでもなく、ただの道具でしかない。でも、人間のお金に対する感情はただの道具なんてふうには思えていないのが実情だと思う。
お金がもっともっとほしいと思う気持ちも、あるいは今あるお金をとにかく減らさないようにしたいという気持ちも、どちらの感情をとっても使うべき道具としてはとてもじゃないけど見ることができていない。
この二つの環状の根源はどちらも一緒で、要するにお金との適切な距離を取ることができていないから。
自分がどういった目的をもっていて、それに対してどれくらいの金が必要なのか。それがはっきりしていないと際限なくお金を欲しいと思うようにもなるし、減らしたくないと思うようになる。
なんつーか、健全じゃないんですよね。必要なお金が必要なときにある、それだけで十分だと思うわけです。
だからいかにしてお金を稼ぐかだとか、どうやって増やすかだとか。そういうことよりもまずは自分にどれくらいの金が必要なのか。それを考えることが先だと思う。
その後に収入を得る手段は考えればいい。
押さえておくべきはお金の正しい使い方と、どれくらい必要なのかを知ること
上に幾つか書きはしたけど、お金の機能だとかそんなものは理屈でしかない。
大事なのは結局のところは正しい使い方とどれくらい必要なのかを理解しておくことだと思う。
親がこれをしっかりと理解していれば、その家庭はお金に困ることはまずないと思うんだよ。
どれくらい必要なのかを把握していればお金が足りない、ってことにはよっぽどならないし、あるいは必要以上のお金を得るために働き過ぎるってこともない。
親が正しいお金とのつきあい方をしていればそれだけでも子供には伝わると思うんだけどどうかなぁ。少なくとも親がお金に困ってばっかじゃあ、子供もなかなかお金のことを好きになるのは難しいんじゃないかなと思う。
そのうえで親子でお金の話をできるのなら最高じゃないの。実際にお小遣いを与えて、子供にお金の使い方を実感させながら話せるといいよねって思う。
無駄遣いばっかりするんじゃないよ!なんていうだけじゃなくって、必要なものと欲しいものの違いだとか、そういった話をしていくべきだと。
まぁそんな感じで。いつか自分に子供ができることがあれば、それまでには自分自身も正しいお金とのつきあい方ができていればいいなぁと思うな。
それではこのへんで。以上、あぽかる(@apokaru)でした。それではまたーねー。