つい数年前までアムウェイとかいうネットワークビジネスとかいうマルチ商法にはまっていました。
まぁ散々ネタにしていたのもあって、この辺の記事読めばたぶん関わっていたんだろうなってことは想像できたんだろうけど。
ハマったきっかけだとかやめた経緯だとか、そのへんはひとまず置いておいて。たぶんそのうちに記事にします。
耳触りのいいウマすぎる話と、その一方で親でも殺されたのかってくらいに悪評が多いのもこの業界。
いい話も悪い話も、どっちもリアルじゃないんですよね。聞きかじった伝聞がただ並べられているってだけな感じ。
ここでは、わたしがアムウェイにハマって得たもの、失ったもののリアルを伝えていければなと思っています。
わたしがアムウェイで得たもの
一歩を踏み出す勇気
はじめての一歩を踏み出した先がアムウェイだったのがよかったのか悪かったのかというお話は置いておいて。
なにかしら新しいことを始めようとおもった時、躊躇らしい躊躇というものをしくなったと思う。
それと、下調べの重要性ってのも理解できたかなと。アムウェイを始めた時はかなり勢いでいっちゃった感があったから。
踏み出す勇気と、新しいことを始めるためには入念な下調べと突っ切る勢いが必要だってことが理解できたのはアムウェイをやったからこそだなと思う。
少なくともブログをはじめたことと、今でもまだ続けられていることに関してはこの経験が生きていると思うわけです。
向き不向きというものを理解できた
うまくいかなかったから言うわけではなくって、人って絶対的に向き不向きがあると思うんです。
ただこの場合の向き不向きというのは、得手不得手ってことではなくって。取り組んでいる時の自分が楽しめているか、あるいは苦しいかどうかってことです。
単純にきつかったんですよね、だからやめた時はなんつーか開放感があった。ああ、もう苦しまなくていいんだなって。
だから、成功できる出来無いとはまた別の話で、人には向き不向きがあるってことが理解できたし、好きこそものの上手なれは真理だなと納得できたりもした。
うまくいかないという経験
まったく失敗のない人生だったってわけでもないけど、それでも自分の意志でおもいっきり取り組んで結果が出なかったって経験はほとんどしてこなかった。
無難な道ばかり歩んできたってのもある。そのおかげでうまくいかないって時にどうしていけばいいのかってことが全然わかっていなかった。
うまくいかない経験って絶対にしておいたほうがいいんです。どうしようもなくなった時にこそ人間の本質ってものがでるから。
負け惜しみでもなんでもなくね、アムウェイってモノに取り組んだ事自体はいい経験になったんですよ。自分の糧になっている感覚はあるから、失ったものがあってもそれだけじゃなかったなとは思えるのはまだマシなのかなと。
わたしがアムウェイで失ったもの
お金と時間
お金と時間を求めてはじめたアムウェイだったけど。それらは失ってばかりだったなー。
月単位で見ればプラス収支だった月もあったけれど、でもトータルで見たら全然利益なんて出せていなかった。
時間に関してもそう、ミーティングからアポからとにかく時間を使いまくって趣味の時間だとかはほとんど返上して、たまにふと思うんですよね。あれ、なんのためにアムウェイやってんだっけって。
物事はなにをとってもトレードオフなんのはもう当たり前ですが、でもそのトレードが本当に意味があるものなのか、それだけの価値はあるのか。
価値の吊り合わないトレードは結局捨てているのと変わらない。まぁこれも失ってはじめて気づけたことなんですけどね。
分不相応な夢
アムウェイを始めた時に最初にやることの一つに、夢100個書きだすってのがあります。
当然なかなか100個なんて埋まらないんで、本当にやりたいのかどうかもわからないようなものが大多数を占めてしまうんだけど、当時はそれらの夢ではないなにかに縛られてしまっていた。
今思えばバカらしいとは思うんだけどね。適当に掲げた100この夢よりも、リアルな本当にしたいものがいくつかあればそれだけで十分だっていうのにね。
見栄えだけのいい夢はすべて失った。というよりも捨てた。分不相応な夢なんてものは失ってしまってよかったとは思うんだけどね。
捨てた後に、それでも残った数個の夢だけがたぶん自分の本当にやりたかったことなんだなと思ったら、まぁそれでよかったんだろうなと。
友達はなくすことはなかった
世間で言われる、ネットワークビジネスで失うものナンバーワンはたぶん友人関係だと思う。友人関係を換金するビジネスだとか言われるくらいだから。
でも、そこに関してはわたしは友人関係を失うとこまでいかなかったんだよね。そこまで心酔できていかなったといえばそれまでだけど。
上からどれだけ仲間・友人とやるビジネスだ、ちゃんと誘えと言われてもそんな気には全然なれなかった。
友達は一緒に仕事をするような関係ではないっていう価値観があって、たぶんそれは今でも変わっていない。そんでもってそれは間違ってなんていないと思ってる。
結局それは価値の押し付けでしかないわけで、友人関係と一緒に仕事をする人間ってのはちゃんと分けて考えないといけない。その垣根がなくなるとたぶん収拾がつかなくなるから。良いことはない。
今ではすべて経験として割り切っている
そうせざるを得ないってのもあるんだけど。まぁでも全部経験じゃん?どっちみち過去は変えられないんだから。
アムウェイにハマったこと自体は後悔はしていない。でもいい経験だったと思えるわけでもない。なんつーか曖昧模糊な複雑な心境なわけです。
いまのわたしがアムウェイだとかネットワークビジネスに抱いている感情って、ポジティブなものではもちろんないけど、でもネガティブなものでもなくって。
もう言うなればどうでもいいって感じでしかないんだよね。適当にブログのネタにするくらいの、それくらいのもの。まぁそんな感じ。
最後に、これからアムウェイだとかネットワークビジネスにこれから参加しようって思ってる人が読んでいるのであれば一言伝えておきたいと思う。
友達なくすよだとか、そんな画一的なことは言わない。もしかしたら上手くいって成功できちゃうかもしれない。だから伝えておきたいのは一つ。向いているかどうかってのは間違いなくあって、そうでなかったらしんどくて苦しいよってこと。それくらい。
苦しくても夢を見続けられるのならそれはそれでいいと思う。それはあなたの人生だから。
それではまたー。