ネットを使って収入を作りたいって人であれば、おそらくアフィリエイトという言葉は聞いたことがあるはず。
インターネットを使って商品の広告をし、成約することで報酬が得られる仕組みがいわゆる一般的なアフィリエイトです。このブログでもアフィリエイトは導入しています。
さてこのアフィリエイト、近年では詐欺まがい・ねずみ講まがいなものに利用されてるというのが少なからずあるってのが実情です。
実際のところアフィリエイトって言葉だけは知っていても、それがどういったものかわかってない人は結構いるんですよね。そして、そういった人たちがターゲットになっているわけです。
アフィリエイトってよくわかんないんだけど簡単にお金が稼げるの?みたいな認識の人たちが狙われています。
なので、そういった方々への注意喚起として、最低でも詐欺かどうかを簡単に見極められるポイントをまず一つお伝えしておこうと思います。
本来のアフィリエイトの仕組み
アフィリエイトというのは基本的に成功報酬型になります。紹介したものが売れたら収入になる。至ってシンプルです。
テレビのコマーシャルみたいに観てくれるだけで収入になるというものもありますが、どちらかというとそちらは例外です。
広告主(販売元など)がASP(アフィリエイトサービスプロバイダ)に広告費を払い、アフィリエイターはASPを通してサイトやブログに広告リンクを貼る。その広告リンクを通してお客さんが購入して売上が上がることで、それに対する見返りとして報酬が支払われる。
このアフィリエイトの基本的な仕組みがわかっていればおそらく詐欺にあうことはよっぽどないのかなとは思います。狙われるのはこの仕組すらわからない層ですからね。
アフィリエイト詐欺の例
よくあるアフィリエイト詐欺の仕組みとしては入会金を取るケースが多いです。
この入会金の何割かが紹介者にバックされ、また入会した人も同じように紹介を獲っていくことで自身の収入にしていくことになります。
勘のいい人はすでに思い当たっているとは思いますが、これはマルチ商法・ねずみ講の仕組みそのものなんですよね。
上のアフィリエイトの仕組みを理解していれば、そもそも入会金なんてものが発生する余地がないのはわかるはずなんですよ。
アフィリエイトって基本成功報酬型なわけですから、広告をして売れたら収入になるシステムなら入会金なんてものは必要ないんです。
すなわち、入会金のかかるアフィリエイトはすべて詐欺と思っておけばほぼ間違いありません。
ちなみに一応補足すると、マルチ商法とねずみ講は同じようなものとして語られることは多いですがちょっとした違いがあって、マルチ商法自体は厳しい法律で縛られてはいるけれど一応は合法です。
法律の範囲内で合法的に運営されているものがマルチ商法、そこを逸脱してしまっているものがねずみ講であり、ねずみ講は違法なものとなります。
また、よくある言い換えみたいなもので、ネットワークビジネスもマルチレベルマーケティングも全部マルチ商法とイコールです。
ただ、この手の詐欺まがいのアフィリエイトに関していえば、アフィリエイトであることを強調してマルチ商法じゃない!ってことを売り文句に勧誘したりしています。
仕組みはマルチだけどこれはあくまでアフィリエイトだから、という謎の理論を持ち出してくるのです。そんでもって結構これに釣られている人が多いようなんですよね。
ビジネスとしてみたとき、アフィリエイトの一番の魅力は少ない初期費用ではじめられるという部分です。そう考えると、いきなり高額な入会金を払う必要がある時点でアフィリエイトの本質とはもはやかけ離れてますよね。
とりあえずアフィリエイトってなんぞやって人は、こういう本もあるんで読んでみてください。
大手のASPで入会金を取るところなんてない
広告主とアフィリエイトの仲介を行う業者をASP(アフィリエイトサービスプロバイダー)です。
大手のASPといえば、例えばアマゾンアソシエイトやグーグルアドセンスでしょうか。
これらはもちろん入会金はかからないですし、むしろ厳しめのサイトの審査もあるぐらいです。
他の有名所のA8.netやアクセストレード、バリューコマースなどどこを見てもやはりすべて入会金などはかかりません。
もしかしたら最近出来たばっかの怪しいところとかでは入会金取るところもあるかもしれないけれど、アフィリエイトの仕組みを考えたらそんなASPは少なくともまともではないですよね。
わたしが勧誘を受けたことのある詐欺まがいなアフィリエイト業者
わたし自身の経験として、2つほどこの手のアフィリエイトの勧誘を受けたことがあります。
そのうち一社が業務停止命令を受けたりと、案の定問題のある業者だったということは証明されてますね。
ということで、わたしが勧誘を受けたことのある2つの業者を紹介しておきます。
e-WIN
懸賞ゲームをアフィリエイトするというこのe-WIN。入会金はたしか20万円だったと思う。
この懸賞ゲームというのは法律の範囲内のちゃんとした合法なものだと言っていたのだけど、わたしが勧誘を受けた時点ではそもそもゲームがまだリリースされていなかったというもうとんでもない話。
アフィリエイトするものもないのに20万円払えですって。これただのねずみ講じゃないの……?と思ってお断りはしました。
ちなみに業務停止命令を受けたのがこのe-WIN。わたしが勧誘を受けた時もマルチ商法じゃなくてアフィリエイトだから!って言ってたけど、やってることマルチ商法やんけ!って行政に怒られたってことですね。
マルチ商法に関する法律に則ってちゃんとやりなさいと半年間の業務停止命令を受けたようです。
以下リンクは消費者庁のホームページより。クリックするとPDFのダウンロードが始まります。
http://www.caa.go.jp/trade/pdf/151027kouhyou_2.pdf
AEアフィリエイト
オンラインカジノをアフィリエイトするというこのAEアフィリエイト。ここもたしか入会金は20万円ぐらいでした。
日本ではカジノ、いわゆる賭博は違法だけれどサーバーが海外にあれば取り締まられることはない、日本でもカジノ建設が確定的で今のうちから仕込んでおくといい!って売り文句で勧誘されました。
サーバーが海外にあればってのは無修正のアダルト動画なんかもそうだったりするんでたしかにそうだなって思ってたんですけど、最近逮捕者がでたみたい。
ただまぁニュース記事見ると、日本人が運営してるものとみなされたうえでの逮捕みたいなんで純粋に海外のやつをやるのはまた別の話なのかも?
まぁそのへんはさておき、ここもマルチ商法の仕組みを使いながらアフィリエイトだから!マルチじゃないから!って勧誘してきました。
ということはe-Winと同じように業務停止命令を受けるというのは想像に難くないし違法性もあるということですよね。
ただ、この会社海外の会社みたいなんで、日本の法律でどこまで強制力を持てるかどうかって部分は少し気になります。
なんにせよ、怪しいアフィリエイトなのはもちろんのこと、海外の会社だとクーリングオフなんかも適用されなかったりするんでちょっとでも怪しいと思ったら手を出さないことですね。
よくわからないものには手を出すな!
よくわからんけどなんかすごそう!稼げそう!みたいな感じでお金を払っちゃう人はたぶんいっぱいいます。自己責任って言えばそれまでですが。
このへんの事情を勧誘してる人自身がわかってない部分も少なからずあるので、被害を受けないようにするには兎にも角にもよくわからんものに手を出さないってことを徹底するのが一番ですよね。
それこそアフィリエイトをやってみたいんであれば、まずは一般的なアフィリエイトからはじめてみるべき。
A8.netならブログやサイトを持っていなくても、ASP側で用意してくれるんで誰でも参加できるし、まずはこちらからやってみてもいいかも。
くれぐれもわけのわからんものに手を出さないように。
それではまたー。