スキル無しに独立するなら資格取得は試金石になる?横須賀輝尚 「お母さん、明日からぼくの会社はなくなります」紹介

作家
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以前一度読んだ本ではあったのですが。最近思うことがあって再読。

いや、この本ね、かなりいいこと書かれているんですよ。マインドに寄り過ぎた成功哲学だとか、再現性の低いノウハウ本だとか、そういったものに比べてだいぶ実用性が高いものになっていると思う。

そもそもがスキルもないような奴が独立しようだなんて甘いんじゃねーのなんて話はおいておいて。いろいろと人には事情があるんです。独立したいっていうんだからしょうがないじゃんね。独立せざるを得ないっていう人だっていくらでもいるわけですし。

ただやっぱり、本当の意味でなにもないっていう人が独立して自分の力で生きていくってのは相当大変だろうとおもう。そう思えば、会社ってシステムはスキルのない凡人にもお金を稼ぐためのシステムを提供していると思えば素晴らしいものだと思う。有り難い限り。

わたしは絶賛サラリーマンであり凡人であります。ただ、そんなわたしでも独立してやっていけることができるのでは、と思わせられるくらいの説得力があります。

そんな凡人が独立して生きていくためのファーストステップとしての資格取得ということについて、この本ではしっかり書かれています。

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資格をとったからってそれで食っていけるわけではない

今時はもう、この資格があれば一生食っていける、みたいなものはほぼほぼないと言っていい時代になってきていると思う。

例えば難関資格の筆頭である司法試験を合格した弁護士でもあっても、年収250万円代だとかいう話も。

http://r25.jp/business/00040058/r25.jp

要は資格をとったからって食ってはいけないという現実があって、まずはこれが大前提。資格をとって開業したとして、そこからどうやって集客していくかなどの営業を考えていく必要があるということになるわけです。

じゃあ資格なんて取らなくてもいいんじゃないの、要は営業さえできればなんだって稼げるってことでしょ?なんてのはまさにその通りで。でも、それこそ営業なんてものはセンスが必要なわけで。

ゼロの状態から独立して商品を用意して、営業までしていくってのは相当ハードルが高いと思うんです。それこそ凡人にはめっちゃ大変。だから、その辺をある程度和らげるために、資格取得からはじめていこうってことになるわけで。資格を使って独立することにはいくつかメリットがあるんです。

商品を用意しやすくなる

意外とよくあるのが、独立したいんだけど扱う商品が見つからない、思いつかないっていう人。わたしの周りにも独立志望のワナビーはたくさんいるんですけど、こういった人が特に多い(わたしも含めてだけど)。

そういう人にとっては、取得した資格からまずは仕事にしていくというのは、それほど考えるようなこともなくなんというか手っ取り早い。

と言っても、逆に資格をとったからってそれを仕事にしないといけないってわけでもなく、この本の著者の横須賀さんは行政書士で独立した人だけど、現在ではコンサルティングがメインの事業になっているようです。

ただなんにせよ、資格というのはきっかけになるっていうことなんだと思うんです。熱烈にやりたいってことがあるわけでもなく、まずは独立が目的であれば資格を基にした独立は理にかなっていると思うわけです。

肩書が作れる

誰でもとれるようなゴミみたいな資格では難しいだろうけど、それなりの難関資格であれば資格をとってそれを仕事にすることで肩書が作れます。

肩書って大事で、独立すると個人を見られるわけで、わたしみたいに実績もなく学歴もないような人間はそもそものアピールポイントが少ないわけです。

ただ、肩書があればそれ自体がアピールポイントになります。難関資格であればあるほど。無理やりなアピールをするまでもなく、それなりの能力があるということが相手に伝えられるわけです。

さらには、それ単体ではろくに稼げないようなスモールビジネスにしかならないような小ネタも、肩書に組み合わせていくことでそれなりの事業にしていくことができる可能性がある。相乗効果ってやつ。

だからまぁ、肩書があるからってそれだけを演らなければいけないわけでもないので、変に肩書に囚われずにそこからひろげていくためのベースにできればいいと思うんですよね。そういう点でも資格取得は有用だと思う。

資格取得が自信につながる

でもまぁ、この本で言っているのは結局これなんですよね。実績もろくな学歴もないような人間は、そもそもの成功体験が少ない。だから自信が持てない。

そんな人でも、例えば合格率が10%を割るような資格試験に合格できればそれは結構な自信になると思う。そして、これが一番大事なんだということが書かれているわけです。

この本では資格起業にまつわることがいろいろと書かれてはいますけど、結局の要点は上に挙げた3つであり、まとめると資格取得をきっかけにしていきましょう、ということに尽きる。

それなりの資格が取れないようではどちらにせよ独立して生きていくのは難しい

ゴミみたいな資格では意味が無いのは当然で、ただ勉強が苦手って人もいると思うし資格取得が向いていないって人もいるとは思うんです。

でも、公認会計士だとかのクッソ難しい資格とかならまだしも、行政書士とか社労士とかの士業でも簡単な部類のものだとか中小企業診断士や宅建なんかだとしっかりと努力すれば絶望的に取れないってものでもないと思うんですよ。

そういう意味では、得手不得手は当然あるでしょうけど、努力で十分なんとかなる範囲であれば、それができないようでは独立して生きていくってのはよっぽど難しと思う。

それこそ資格取得が独立への試金石になるかってのはそういうことだと思うんですよね。

凡人が成功するためには独立するしかない

成功なんてものの基準は人それぞれなんだろうけど、でも思い描く成功があるとして、それを求めるのであればよっぽどでなければ独立をしないとそれはら成し遂げられないと思う。

個人として生きていくのはやっぱりそれなりの能力もいるだろうし、ノースキルで成功できるほど甘くはない。

でも、会社という組織の中で上り詰めていくのはそれはそれで大変で、それこそ個人でやっていくこと以上に求められるものが多いんだと思う。

そうなれば、やっぱり独立をして自分の力が一番発揮できるものを見つけて伸ばしていくしかないんじゃないのかなーと思う。

さらに言うなら、もはや完全にレールを外れて、個人の力で生きていかざるをえない人たちだっている。

そういった人たちに、一つの方向性を示してくれているこの本はやっぱり有用な一冊だろうなと。やっぱり使える本だとおもいます。いい本です。

それではこのへんで。以上、あぽかる(@apokaru)でした。またーねー。