前々からほしいなーと思っていたChromebookですが、先日かなり衝動的に買ってしまいました。
ChromebookはChromeOSを搭載したノートパソコンで、シンプルな作りではありますがいじくっていて非常におもしろい端末だなーと思います。
このレベルの端末が3万円程度で購入できるのはマジですごいなーと。
なかなかこの手のメインストリームから外れた端末を購入する機会もないので、せっかくだから購入レビューなんてものをしてみようと思います。
- Chromebook Flipのスペック
- 2GBモデルはメモリ不足を感じる?
- Chromebook Flipの外観
- Chromebook Flipの使用感
- Chromebook Flipのちょっと気になるところ
- まとめ:必要十分な機能で、サブ機にするには最適!
Chromebook Flipのスペック
Chromebook Flip C100PAのスペックはこんな感じです。
- CPU:Rockchip Quad-Core RK3288C(クロック周波数:1.8GHz)
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OS:Chrome OS
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RAM:2GB
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ディスプレイサイズ:10.1型
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ディスプレイ解像度:1,280×800ドット(WXGA)
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内部ストレージ:16GB
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カードリーダー機能:microSDXCメモリーカード/microSDHCメモリーカード/microSDメモリーカード
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カメラ機能:92 万画素Webカメラ
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無線LAN:IEEE 802.11 a/b/g/n/ac
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Bluetooth機能:V4.0
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インターフェース:USB 2.0×2、ヘッドホン・コンボジャック×1、microHDMI (タイプD)×1
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サイズ:幅262.8 mm×奥行き182.4 mm×高さ15.6 mm
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質量:約0.89 kg
スペックだけ見ると、今時のスマホ以下にしか見えなかったりします。とはいえ、このスペックでも十分に動作するのがChromebookの凄いところでもあります。
ディスプレイはタッチパネル機能ありで、タブレットとしても使えることを考えるとこれはかなり嬉しいところです。
解像度については1280×800と、最近の端末にしては物足りないところではありますが、個人的にはこのサイズのディスプレイであればこれぐらいで十分だと思っています。
10インチクラスの端末にフルHDくらいに解像度だと文字が細かすぎて視認性に難が出ると思うんですよね。
また、映像の出力には1980×1080まで対応しているので、テレビなどには高い解像度で出力することができます。
カードリーダー、ウェブカメラにBluetooth搭載で、USBも2つ、HDMI出力にイヤホンジャックもあります。このサイズに端末にしては贅沢なほどなので、この辺りに関しては非常に満足です。
重量に関しても900グラム程度と、一般的なタブレット端末よりはやや重くMacBook Airよりは少し軽いくらいの重量となっています。
個人的にはタブレット的な使い方をするには少し重いかなとは思いますが、これだけ軽いと持ち運ぶ時などはありがたいですね。
2GBモデルはメモリ不足を感じる?
これから使用感や外観などについて語っていきたいところではあるのですが、まずは皆さんが気にしてそうなメモリについてです。
この端末のスペックや構成などは上記のとおりですが、この端末を購入をお検討するにあたってメモリをどうするかを悩むと思います。
バリエーションとしては日本国内で普通に買える2GBモデルと、海外Amazonなどから輸入しないと買うことができない4GBモデルの二種類の構成が存在します。
ただ、これはわたしが買ったときの話で、現在では日本のAmazonからでも購入することができます。
この記事を書いている時点(2017年2月)では、2GBモデルが約3万2千円、4GBモデルが約3万8千円となっています。
元々が安価な端末ですので、この6千円の差は決して小さくはないです。よって、このメモリ差がどれくらい動作に影響するかというところですが。
実際にわたしが使ってみて、メモリ不足を感じることはほとんどありませんね。
Chromebookは非常に軽快なOSとなっているため、ロースペックでも十分動いてくれます。
ただ、メモリ不足からくるものなのかはわかりませんが、たまにブラウザがクラッシュすることがあります。
クラッシュするときくとびっくりするかもしれませんが、すぐに復元することができますので実際のところそれほど気にはなりませんね。
ということで、実際に使用していてメモリ不足を感じることはほぼありませんし、むしろ軽快に動いてくれるのでメモリがもっと欲しいと思うことはありません。
当然少ないよりは多いほうがいいのですが、ちょっとでも安く買いたいというのであれば2GBモデルを買ってしまって問題ありません。
むしろ2GBモデルのほうがコストパフォーマンスが高いとすらいえます。個人的にはこちらのほうがオススメですね。
Chromebook Flipの外観
ここからはChromebook Flipの外観からについて語っていきます。
価格からは考えられないレベルの質感があり、非常に満足していますね。
メタル筐体の質感は文句なし
ボディは全面メタル素材で、安っぽくないどころか高級感があるとすらいえます。
ただ、これってロゴの向き逆じゃない……?手前から開くんだけどな……。
ディスプレイのベゼルは太め。開いた時のデザインはMacBook Airっぽい。でも決して安っぽい感じではなく、パチもん感はないですね。
薄型ボディにもしっかりついている外部端子。メモリーカードがついているのは意外とありがたいですね。
スピーカーは裏面についています。
Chromebook Flipならではの変形機構はめっちゃかっこいい!
このChromebook Flipの一番の特徴は、なんといってもこの変形機構!
180°回転するディスプレイは変幻自在。従来のノートパソコンスタイルだけでなく、例えばこのテントスタイル。
ノートパソコンスタイルよりも省スペースで、狭い机の上などにもおけます。
また、完全に逆側に倒せばタブレットスタイルに。タッチパネル搭載なので、この状態でも十分使用可能です。
この状態にすると裏側はキーボードむき出しですが、触っても動作はしないようになっています。
やっぱり男の子にとって変形ってロマンだと思うんですよね。さらにそこに利便性があるとなればもう完璧でしょうよと。
Chromebook Flipの使用感
メモリ部分については先に少し語りましたが、ここからはそれ以外の部分を含めた全体的な使用感について語っていきます。
さすがの起動の速さ!
まず使用するにあたって最初に驚くのは、その起動の早さ。SSD搭載の一般的なPCと比べても明らかに早いです。
そして動作も非常にサクサク。この端末のメイン用途はおそらくブラウザになると思うのですが、ウェブサイトをブラウジングするくらいならほとんどストレスなく使用できます。
ブログを書くぐらいの用途であれば問題なくこなせます。
キーボードの打ちやすさに感動する
この手の小型のモバイルノートにつきまとうのが、ストロークやキーピッチが取りにくいゆえのキーボードの打ちにくさです。VAIO DUOなんかはキーボードがむちゃくちゃ打ちにくかった。
Chromebook Flipでは小型ながら十分なキーピッチが取られていて、またキーのストロークも筐体が薄いなか思った以上に深くて、キーボードはかなり打ちやすいものになっています。
その一方で、一般的なキーボードならファンクションキーがあるところには独自のキーが設定され、またシフトキーの上に検索ボタンがあるなど、多少は慣れないと使いにくさを感じる仕様にもなっています。
とはいえそのあたりは少し使っていればほぼ気にならなくなります。そして、それ以上に使いやすいキーボードとなっていますので、タイピングに関しては非常に満足度が高いです。
タッチパッドもかなり使いやすい!
わたしはあまりノートパソコンのタッチパッドは使っていませんでした。ノートパソコンでもUSBマウスを使うくらいに。
ただ、Chromebook Flipのタッチパッドはかなり使いやすく作られていて、動きもスムーズでマウスを使わずともストレスを感じることなく操作することができます。
キーボードの打ちやすさといい、タッチパッドの使い勝手の良さといい、入力デバイスがしっかりと作られている端末は使っていてストレスを感じないのでいいですね。
バッテリーも全然減らない!
バッテリーはめちゃくちゃ長持ちです。公式では駆動時間が約9時間となっています。
体感的にもほぼその通りで、一回の充電で7~8時間位は使用できます。
さらにスリープ中は本当に電池が減らないので、それほど連続使用をしないのであれば週に一回くらいの充電で事足りると思います。
外で使うことまで考えると、単純にバッテリーの保ちがいいのはありがたいですね。
Androidアプリも動く!
Chromebook Flipでは、Chromebook上でAndroidアプリを動かすことができます。
Androidアプリが使用できるようになることでChromebookの有用性は跳ね上がったと思います。
例えば、これまでは読むのが難しかったKindle本も、Androidアプリを使うことで問題なく読むことができます。
スマホ用のゲームだってできます。ファントムオブキルも普通にプレイできます。
ただ、現状アプリによっては利用できないものもあるようです。
それでもAndroidアプリが使用できるようになったことでChromebookはめちゃくちゃ使える端末になりました。
AndroidアプリのOfficeも使えるので、わざわざグーグルのスプレッドシートやドキュメントを使わなくてもそのまま使えるのはめちゃくちゃありがたいですね。
Chromebook Flipのちょっと気になるところ
ほとんどストレスなく使えるChromebook Flipですが、気になるところもないわけではありません。
上に書いたたまにブラウザがクラッシュするというのもそのひとつですし、それ以外でもう一点気になるところが内部ストレージの容量の少なさです。
内部ストレージは16GBしかないため、ほとんどファイルはいられられません。
ただ、それを補うためにGoogle Driveなどのクラウドストレージが使えますのでそこまで不便ということもありません。
さらに、Chromebook利用者はボーナスで2年間Google Driveが100GBまで使用することができたため、保存先に関しては問題ありませんでした。
ですが、それが今回Androidアプリを利用できるようになったことで少し話が変わってきました。さすがにAndroidアプリは本体内にいれないと起動しないため、必然的に本体のストレージを圧迫することになります。
このあたり、Androidアプリが使えるようになったことで便利になった一方で少し気にしないと内部ストレージがすぐに埋まっちゃうことになりかねないので、注意が必要かなーと思います。
まとめ:必要十分な機能で、サブ機にするには最適!
内部ストレージの少なさやメモリ量など、多少なりとも気になる部分はあります。機能的にも制約は多く、なんでもできる端末ではありません。
その一方で、例えば外で利用する場合などを考えると必要十分な機能を持っているため、なにができるかをわかっている人が使う分には非常に有用な端末だなーと思います。
さすがにメイン端末として使うには厳しくはありますが、サブ機として使うには最適な端末ではないかなと思います。
外で使うようのサブ機がほしいけど、MacBook AirやUltrabookを買うとすると値段がなぁ……って人にはぜひともおすすめしたい端末です。
値段の安さもやはり魅力的ですよね。3万円ちょっとでこれが買えると思うと、もはややけに値の張るタブレット端末なんかを買う理由がなくなってしまいますね。
それではまたー。