ぶつからないクルマとして、スバル急成長の一翼を担ったスバル・アイサイト(Eye-Sight)。
今ではいわゆる自動ブレーキシステム自体がアイサイトと言われてるほど。リリース当初は意味ねーだろってバカにされてたくらいだったのに、気づいたら他社が思いっきり追従してきているっていうね。
そんなアイサイトですが、最近ではマジで事故を減らしてるって数字も出ているみたいで。数字で出てくるといよいよくるとこまで来たなって感じですねぇ。
IRでプレスリリースも出てますが、リンク先の数字によればアイサイト搭載車は、
- 事故率61%減
-
追突事故率84%減
ですって。これだいぶすごくねーっていう。自動運転の前にまずはアイサイトの搭載を義務付けないとですねぇ。
とはいえね、アイサイトの機能ってぶつからないだけじゃないんです。安全に対する機能だけじゃなくって、ドライバーが楽に快適に運転するための機能も揃っているんです。
アイサイト搭載のインプレッサに5年近く乗ってますけど、マジでアイサイトに慣れちゃうと他のクルマには乗れないなーって思いますよ。
てなわけでそんな便利な機能も含めていまさらながらアイサイトの各機能を紹介します。
※ちなみにわたしのインプレッサはアイサイトVer2.0なので若干機能が古いです。
アイサイト各機能紹介
アイサイトはいろいろな機能があって、それぞれが作動するとインパネ中央のマルチファンクションディスプレイに表示が出ます。
このディスプレイの表示と合わせて各機能を紹介していきます。
※画像は、走行中に写真を撮ると危険なものは取扱説明書を写真にして使っています。
プリクラッシュブレーキ
先行者や壁などとの距離が近づいているのにスピードが早い場合、マルチファンクションディスプレイに前方注意の表示とともにアラートが鳴ります。
大体はこのアラートで反射的にブレーキを踏むんですけど、それでもブレーキが遅れたりしてスピードが落ちない場合に自動でブレーキがかかります。これが衝突事故防止に大いに貢献してるってことですね。
歩行者からクルマから壁から、バイクや自転車まですべてにしっかり反応してくれます。これはステレオカメラを使ってるからこそですね。
ちなみに自動ブレーキは結構きついです。カックンブレーキです。
スピードが遅い時のほうがギリギリまで作動しなかったりします。コンピュータが止まろうとしているのかどうかをギリギリまで判別できないからだそうで。
逆にそれなりのスピードで普通に走ってる時はちゃんと作動してくれるので、そういう意味ではちゃんと必要なときに機能してくれるってことではありますね。
たまに誤作動して、傾斜のきつい坂道を壁と認識したり、カーブのきつい道だと曲がり角の壁をぶつかりそうになっていると認識したりします。
よっぽどないですけど、そういった誤認識で自動ブレーキがかかる時もあるんで結構焦ったりもします。いやマジでこれはビビる。
これがぶつからないクルマのメイン技術ですね。
はみ出し警告
地面に書かれている線を認識して、それをはみ出すとマルチファンクションディスプレイにはみ出し注意の表示がされアラートが鳴ります。
大体時速50キロ以上で走っている時に線をはみ出るとアラートが鳴ります。車線変更などでウインカーを出しているときは鳴らないようになっています。
割りと精度が高くって、そのせいでかすれて消えかかっている古い線などにも反応したりします。明らかにまっすぐ走ってんのにアラートが鳴ってうるせーなーってなったり。
さらにはVer3.0になってからはアクティブレーンキープなる機能も追加され、はみ出しそうになっていると認識すると自動で補正をかけてはみ出さないようにしてくれるみたいです。
ちょっとした自動運転ですね、くるとこまできとるわ。すげーな。
AT誤発進抑制機能
よくお年寄りなんかがやるあれです。駐車場なんかでバックして出ないといけないのに、間違えて前進しちゃってつっこんじゃうやつ。
これについてもステレオカメラが前方の障害物を検知して、アクセルが不必要に踏まれた場合にマルチファンクションディスプレイに前方注意の表示とともにアラートが鳴るようになっています。
さらにはエンジン出力も抑えて、障害物に突っ込まないように最大限に制御してくれるっていう神機能。お年寄りはアイサイト搭載車へ乗ることを義務付けるべきって言うレベル。
しかもこれ、Ver3.0からはバックでの誤発進にも対応しているっていう。こちらはカメラで障害物を認識しているわけではなく、明らかにおかしな急発進などに対応して作動するようなので、間違えて前進してしまった時に比べれば制度は低いようです。
先行者発進お知らせ
これが地味にありがたい機能で、信号などで止まっていた時に前の車が発信した時にピッという短い音とマルチファンクションディスプレイの先行車が発進しましたの表示で教えてくれます。
この機能のおかげで、信号待ちの時などによそ見をしていたり、カーナビをいじったりしていても先行車の発進に気づくことができます。
これで後ろの車にクラクション鳴らされないですむぜ……。
全車追従式クルーズコントロール
そして最強の快適機能がこれ。多くのアイサイトユーザーはこの機能が最後の決め手となったと語るほど。たぶん。少なくともわたしはそう。
設定した、一定の速度で走り続けるのが通常のクルーズコントロールですが、この全車追従式クルーズコントロールはそんなものとはちょっとレベルが違うんです。
設定したスピードで走り続けるのは、通常のクルーズコントロールと同じです。ただ、前方に走っている先行車がいた場合、スピードを制御して先行者とスピードを合わせて走行してくれます。
先行車が減速したら同じように減速し、加速したら合わせて加速し、設定したスピードを超えない速度で走行をします。
さらにはVer3.0からはカメラが色を認識するので、先行者がブレーキを踏んでいるのをブレーキランプが点灯したかどうかで認識し、素早い原則制御をしてくれます。
特に高速道路で大活躍の機能ですね。長距離ドライブはもちろん、渋滞気味でノロノロ運転時なんかにもドライバーの負担を軽くしてくれますよ。
正直、これなしではもう高速道路は走りたくないですね。それくらい楽。クルーズコントロールはアイサイトの登場で一つの時代が完全に終わりましたね。
全車追従式ではないクルーズコントロールをクルーズコントロールと呼んではいけない。もはや完全に別物です。
ちなみに、追従式でない定速クルーズも設定できます。いわゆる脳筋猪突猛進クルーズコントロール。まぁ使うことはないんだけどね。
快適に運転できることこそが最大の安全技術じゃないかな?
プリクラッシュブレーキだったり誤発進抑制だったり、直接的に事故を防止する機能が揃っているのはもちろんなんですけど。
でも、思うんですよね。快適にノンストレスで運転できることが一番の安全技術じゃないのかなーって。
多くの事故って、例えば注意力が散漫になっていただとか、集中力が切れていただとか、普通のコンディションだったら避けられていたようなものが大半だと思うんですよ。
そういったヒューマンエラーが起きた時に警告してくれたり自動でブレーキをかけてくれる機能はたしかに素晴らしいんですけど、そもそもがヒューマンエラーが起きにくくすることのほうが重要度が高いと思うんですよね。
そういう意味で、快適に運転するための機能が多く揃っているアイサイトは紛れもない安全技術だよねって思うわけです。
つーことで皆さんスバル車買いましょう!買って応援です。アイサイトのさらなる進化のためにも!
それではこの辺で、以上、あぽかる(@apokaru)でした。それではまたーねー。