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APOKARU POST

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池井戸潤「空飛ぶタイヤ」は弱者が強大なものに噛みつく、勇ましい物語だった

作家-池井戸潤 読書・本-書籍紹介 作家 読書・本

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あいかわらず池井戸潤さんにはまってます。それでも、この空飛ぶタイヤは今まで読んできた池井戸作品の中でも一番おもしろかったかも!

あらすじ

走行中のトレーラーのタイヤが外れて歩行者の母子を直撃した。 ホープ自動車が出した「運送会社の整備不良」の結論に納得できない運送会社社長の赤松徳郎。 真相を追及する赤松の前を塞ぐ大企業の論理。家族も周囲から孤立し、会社の経営も危機的状況下、絶望しかけた赤松に記者・榎本が驚愕の事実をもたらす。

大企業の驕り、腐敗

大企業のリコール隠し。まぁ読めばすぐわかるとおもいますが、この話のモチーフは現実に起きた三菱自動車のリコール隠し。(ウィキペディア:三菱リコール隠し

池井戸作品で一貫して語られる、企業ってのは人の集まりであるということ。その人が腐れば当然企業も腐る。

この本で語られるのは大企業の驕りだとか、自己中心的な部分。お客様第一なんて言葉はとっくに形骸化していて、ただし自社の社益を損なわない範囲でって付け加えるぐらいに。

この事件が実際にあったってことはとんでもない話で、小説だから大げさに書いてるんでしょとかそんなふうに笑ってもいられない。

池井戸さんがずっと会社は人だって言い続けているのはもちろんコンサルタントとしての経験からでもあるだろうけど、利益優先の社会への警鐘でもあるんじゃないかなと思う。

その人が狂えば会社が狂ってしまうのなんて当たり前のことなのに、意外と忘れがちなんだなー。

立ち向かう意志

今まで読んできた池井戸作品の中でも最もスリリングで巨大な敵なのでは。

中小企業が大企業に立ち向かうってのはとんでもないことで。たとえば現実に裁判なんかしたところで企業の体力に差がありすぎて消耗戦に持ちこられたらまず勝てない。

さらには判官贔屓な世間とあいまって、その戦いはどこまでも孤独になってしまう。

それでも戦い続けるのはやっぱり確固たる意志があるからで、途中で他力本願ではいけないなと気づくのはすごくよかった。

書き方は違っても、この作品の強者に立ち向かうって姿勢はたとえば進撃の巨人なんかといっしょなんだよね。

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現実にはなかなかできないことだからこそこういった物語に惹かれるのかなっておもう。単純におもしろいってのもあるけど。

書いてて思ったけど、大企業ってホント巨人なんですよね。企業の大きさもそうだけど、そのいやらしさも。

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この驕りまくった顔。まさに大企業と言わんばかり。

ということで進撃の巨人好きな人にはこの空飛ぶタイヤはおすすめです。むちゃくちゃな締め方。

それではまたーね。以上、あぽかる(@apokaru)でした。